とある暇人の徒然雑記

暇人が徒然なるままに書くサボり場。真面目な話題が中心だが、大体ふざけ要素が入るので悪しからず。

総選挙を振り返ろう

暇だから今回の総選挙を振り返る。

 

結果は自民の大勝、希望の大敗、立憲民主の伸長。

以下、主要政党の考察。

 

自民党

公示前284→選挙後284

 

最低でも20議席ぐらいは減らすと思っていたが、まさかの現状維持。今回の選挙で議員定数が10減っていることを考えれば、事実上増えたと言っても過言ではない。単独過半数絶対安定多数議席占有率61%を獲得した上で、自公で衆議院2/3は維持。文句なしの大勝利だろう。

 

要因として外交安全保障などの評価もあるが、やはり「敵失」が大きい。だから自民党は今まで以上に「謙虚さ」を忘れずに歩まなければならない。もし、驕るようなことがあれば、いつでも下野しかねない。自民1強といえども、5年前は野党だったのだ。

 

希望の党

公示前57→選挙後50

 

登場時は「100議席超え確実」「政権交代も狙える」とまで持て囃された割には大惨敗。理由として、小池の「排除」発言が注目されているが、そこじゃない気がする。確かに、排除という言葉はイメージが悪い上に排除された側に同情を集める。言葉のチョイスは悪かった。せめて「政党の基本方針に共有できる者のみが入党します」とでも言えばよかった。

 

だが、基本的な政治思想や思念で篩をかけたこと自体は間違っていない。そもそも、同じ政党で基本となる政治思想、国家観、安全保障観を共有できていないのは致命的であり、おかしい。政治活動の核となるべき部分で合意・共有がないから、党内がまとまらない、玉虫色の結論に終わる、そして最終的に分裂する。これが旧民主党が失敗した要因でもあり、これを繰り返したのでは話にならない。ゆえに、基準を設けて選別したのは当然では?

 

しかし、希望の党はあまりに「拙速」であった。そもそも、昨日今日できた政党がいきなり政権を取れるはずがないし、それを担える能力が備わっているとも思えない。本来、少人数でもいいから時間をかけて具体的な政策を練り上げるべきだった。そして、練りに練った政策をもって次の選挙に挑むべき出会った。

 

それなのに、急ぎすぎた。とりあえず政策は並べたものの、具体性や現実的な達成方法を欠いた状態。そこで、電柱ゼロ(優先度の高い課題かな?)、満員電車ゼロ(地方関係ないやん)、花粉症ゼロ(山を焼き払う気か?)のような奇を衒う政策を並べても有権者は振り向かない。さらに、一番「WTF?」となったのが、政権選択選挙と言いながら総理候補は選挙後に考えるという方針。これでは本気で政権を託そうなんて思えない。

 

まさに、負けるべくして負けた。しかも、二大保守政党体制を構築するチャンスを自滅でフイにした。実に勿体無く、惜しい。

 

でも、問題はこれからどう再建するか。党内における小池都知事の影響力は弱まり、若狭率いる塾生候補者はまさかの全滅。当選者は旧民進系ばかり。つまり、現在の希望の党民進党右派が占めているようなもの。これはある意味チャンス。

 

長島、細野、松原、渡辺など旧民主党保守派がせっかく結集しているのだ。同じく民主党保守派である無所属の鷲尾、元議員の金子、参院の大野なども集めて本当の保守政党としてスタートすべき。ただし、明らかに党の方針に合わない議員もいるから、そこは再確認すべき。国家観、憲法観、安全保障観で一致を見なければ、ただの民進党に成り下がる。

 

あと、政党名をどうにかしてほしい。希望の党ってなんかDQNネームっぽくて嫌だ(ただのワガママ)。いつも思うけど、政党名はもっと堅実な名前を付けてほしい。歴代最強の「山本太郎と仲間たち」を超える名前は当分出てこないだろうけど笑。

 

立憲民主党

公示前15→選挙後55

 

予想外の大健闘と伸長。あと、名前は堅実かつ古風でいいね。大きく議席を伸ばした要因として以下のことが考えられる。

  1. 結果的に筋を通した格好となった
  2. 排除された者への同情
  3. ご祝儀相場
  4. 中道左派〜非共産系の左派票の受け皿になれた
  5. 希望に集中していたマスコミの注目度合が途中から一気に立憲民主へ
  6. 他政党よりも演出やSNS活用が上手かった

1と2は日本人の判官贔屓や信念を曲げなかった者を評価する面を考えれば、釈然とする。3番はどの政党でも大体あることかな。4に関しては、左派にとって頼もしいイメージを与えることに一定の成功を収めている。左右ごちゃ混ぜの旧民主党民進党は野党第一党の割には、あまりに頼りなかった。ところが、左右が分かれて「筋を通した」立憲民主は頼もしく映るのだろう。

 

仮に希望の党保守政党と見なせば、行き先をなくした左派票が立憲民主に行ったのは自然な流れ。さらに、左派の非共産票も立憲民主の登場でこちらに流れた。5は報道の仕方を見ていれば分かる。特に、報ステは喜びすぎ笑。立憲民主のVTRだけ超絶笑顔で振るやん。

 

6は立憲民主の陣営にこういうのに長けたブレーンがいると思われる。まぁ、選挙フェスや国会前デモを組織したグループの中にいると思う。

 

これらを踏まえて評価すれば、立憲民主党の正念場はこれからだろう。まず、主要メンバーが菅内閣リターンズなのが不安材料。てか菅直人が最高顧問というのは何のジョークだい?

 

当たり前だけど、元々は民進党として立候補する予定だった人たちが立憲民主として当選してるから現時点では立憲民主党民進党(民主党)。最大のカギは今後如何にして民進党とは違うことを示していくか。

 

もし、政党名に相応しく、建設的な議論と現実的な提案をしていけば、国民の評価は今後も高まる。本当の責任野党であることをきちんと言動で示せば、次の選挙で100議席超えは確実かと。だが、引き続きブーメラン連発、プラカード大乱闘、モリカケ!モリカケ!モリカケ!をすれば、民主党version3.0が関の山。3度目の正直を期待したいものだ。

 

全体的に見れば

自民が大勝する裏で民進党が左右に分かれただけ。左派勢力は元・民進の無所属を合わせても議席占有率が20%弱。護憲派は「立憲民主が大躍進(55/465)!」ってはしゃいでる場合じゃないぞ笑。

 

立憲民主という左派の受け皿が出来た分、共産党議席を大きく減らし、希望の登場で維新も埋没した。でも、ここ数年は例外として、共産はいつも10〜15議席だったから本来の勢力に戻っただけかな。

あと関係ないけど、Cさんが家族旅行も公安にマークされるという話はさすがにワロタww

 

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「イニシャル志位・頭文字C」を考えたやつは天才

 

イニシャル志位は左折と左急カーブがめっちゃ強そう。逆に右折と右カーブは出来なさそう。何の話や。

 

 

日本維新の会には当初期待してたんだけど、最近は埋没ぶりが目立つ。今回は大阪を中心に11議席だが、このあたりが今の限界っぽい。近畿以外に勢力を広げるのは難しいようだ。橋下も法律顧問を辞めるようだし、党勢回復は難しいだろう。今後は国政における大阪の地域政党として細々とやっていきそう。

 

社民は毎度おなじみの消滅危機だったが、最後に比例を取ってなんとか2議席確保。相変わらずしぶといな。他は特に感想なし。

 

日本のこころは0議席で政党要件を失って消滅。今まで存在感なかったし、選挙直前に党首が希望に走ったから仕方ない。でも、中野正志の無双ぶりが目立ったのが印象的。党首討論共産党の矛盾を突きまくって、Cを守勢に立たせたのは見事だった。タブーを何とも思わず斬り込み、メディアの矛盾すら生放送で糾弾する姿は異質だった。でも、よかったと思うぜ。少なからず存在感を示したから全国比例の参院選では議席獲得しそう。

 

メディアに関していえば、

  • 報ステは立憲民主と結婚すれば?という思うぐらい喜びすぎぃ
  • 田原総一朗は視聴者意見にキレすぎ
  • 池上は相変わらず無双すぎる

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地上波でこれは笑うわw

 

総括すれば、自民が大勝して現状維持。一方、野党は民進党が二つに分かれただけ。